“Pythonic”とは、プログラミング言語のPythonのベストプラクティス(最も良いと言われている手法)や哲学に従ったコーディングスタイルを指します。
つまり、Python言語でコーディングする際には、Python特有の言語機能や文化的背景に沿ったスタイルを採用することが重要です。
Pythonicは、Pythonについて話す時に用いられますが、他の言語においてもコードを書くときにポイントになることが多いです。
Pythonicなコードのポイントをまとめました。
シンプルで明瞭なコード
Pythonでは、簡潔で読みやすいコードを書くことが推奨されています。
Pythonicなコードは、冗長な表現を避け、シンプルかつ明瞭なコードを書くことができます。
例
# 非Pythonicなコード
if x > 0:
result = "positive"
else:
result = "non-positive"
# Pythonicなコード
result = "positive" if x > 0 else "non-positive"
コードの再利用性
Pythonでは、コードの再利用性を高めるために、関数やクラスなどの抽象化が重要視されます。
Pythonicなコードでは、よく使われる処理を関数やクラスにまとめ、コードの再利用性を高めることができます。
例
# 非Pythonicなコード
x = [1, 2, 3, 4, 5]
sum = 0
for i in x:
sum += i
# Pythonicなコード
def my_sum(x):
return sum(x)
x = [1, 2, 3, 4, 5]
sum = my_sum(x)
イテレータとジェネレータの活用
Pythonには、イテレータとジェネレータという、反復処理に役立つ機能があります。
Pythonicなコードでは、これらの機能を活用して、効率的かつ簡潔なコードを書くことができます。
# 非Pythonicなコード
x = [1, 2, 3, 4, 5]
for i in range(len(x)):
print(x[i])
# Pythonicなコード
x = [1, 2, 3, 4, 5]
for i in x:
print(i)
# Pythonicなコード(ジェネレータを使う場合)
x = [1, 2, 3, 4, 5]
gen = (i for i in x)
for i in gen:
print(i)
慣用句の活用
Pythonには、慣用句や慣習が存在します。
Pythonicなコードでは、これらの慣用句を活用して、Python言語に特有の文化的背景に沿ったコードを書くことができます。
例
# 非Pythonicなコード
if len(x) > 0:
do_something()
# Pythonicなコード
if x:
do_something()
まとめ
Pythonicなコードを書くことで、Pythonのコードの可読性、保守性、拡張性を高めることができます。
また、Pythonの豊富なライブラリやフレームワークを活用するためにも、Pythonicなコーディングスタイルを学ぶことが重要です。
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