【応用情報技術者】システム戦略と経営戦略

自分の勉強用のノートです。
かなり端折っています。
ご了承を。

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情報システム戦略

経営戦略は企業や事業の「あるべき姿」です。
これを情報面から支えるのが情報システム戦略

情報システム戦略の方針及び目標設定

  1. 手続きの明確化
  2. 策定した後の定期的な見直し
  3. 業務の方針に沿った変革

DX推進指標

企業のDX(Digital Transformation:デジタル技術を活用した変革)を進めるため、経済産業省が定めたもの。

レベル別

  1. 未着手
  2. 一部での散発的実施
  3. 一部での戦略的実施
  4. 全社戦略に基づく部門横断的実施
  5. 全社戦略に基づく持続的実施
  6. グローバル市場におけるデジタル企業

IT投資ポートフォリオ

投資価値と投資リスクの大小で4つに区分し最適な資源配布を行うための道具

IT投資の評価

  • NPV法(Net Present Value):投資する対象の事業が生み出すキャッシュフローの現在価値(DCF)の総和
  • IRR法(Internal Rate of Return):内部利益率の大小
  • PBP法(Payback Period Method):投資の回収期間

EA(Enterprise Architecture)

4つの階層で分ける。現状を「Asls」、理想を「ToBe」という

  1. ビジネス・アーキテクチャ (BA):
    組織のビジネス戦略とプロセスを定義し、戦略的な方針を策定。ビジネス目標の達成に向けたロードマップを提供。
  2. データ・アーキテクチャ (DA):
    データの管理と利活用に焦点。データの構造、保存方法、アクセス権限、品質の確保を定義。
  3. アプリケーション・アーキテクチャ (AA):
    ソフトウェアアプリケーションの設計と開発方針を定義。アプリケーション機能、インテグレーション、セキュリティを管理。
  4. テクノロジー・アーキテクチャ (TA):
    情報技術インフラストラクチャの設計と管理に焦点。テクノロジーの選択、配置、管理を担当。

BPR(Business Process Re-engineering)

組織のプロセスを根本から見直し、効率性と効果性を向上させる改革手法です。

  • Business Process Management (BPM):
    組織内のプロセスを効果的に管理・改善する手法。自動化や最適化を通じて業務効率を向上させる。
  • アウトソーシング (Outsourcing):
    外部のサービスプロバイダーに業務を委託すること。コスト削減や専門性の活用が目的。
  • クラウドソーシング (Crowdsourcing):
    大規模なオンラインコミュニティに業務をアウトソースする手法。創造性や専門知識の活用を可能にする。
  • Business Process Outsourcing (BPO):
    企業の一部または全てのビジネスプロセスを外部のサービスプロバイダーに委託すること。
  • シェアドサービス (Shared Services):
    複数の部門が共有する中央のサービス部門を構築し、効率化とコスト削減を図る手法。
  • ファブレス (Fabless):
    半導体企業が製品の設計・開発に注力し、製造を外部のファウンドリに委託するビジネスモデル。
  • ファウンドリ (Foundry):
    半導体の製造工場。ファブレス企業が製品の生産を委託する。
  • Electronics Manufacturing Service (EMS):
    電子製品の生産を外部の専門会社に委託するサービス。
  • セル生産方式 (Cell Production):
    一人が組み立て、加工、検査まで全部行う。ライン生産とは異なり、多種類かつフレキシブルな生産。
  • かんばん方式 (Kanban System):
    後工程で使う分だけ生産するシステム。在庫や生産ラインの効率化を図る。(トヨタ発祥らしい)
  • Third Party Logistics (3PL):
    第三者物流サービス。物流業務を外部の専門会社に委託すること。
  • Robotic Process Automation (RPA):
    ソフトウェアロボットを使用して、ルーチンな業務プロセスを自動化する技術。

Application Service Provider (ASP)

ソフトウェアやアプリケーションをインターネット経由で提供し、顧客が必要に応じてアクセスするサービスプロバイダーです。ASPは通常、クラウドベースのサービスを提供し、顧客は自社でソフトウェアを購入・保有する必要がなく、コスト削減、運用管理作業の負担低減、容易な導入がメリット。代表的なASPにはSalesforce、Google Workspace (旧 G Suite)、Microsoft 365 などがあります。

クラウドサービス(SaaS、PaaS、IaaS、FaaSの違い)

ソフトウェアの勉強してからの方が良さそうな気がしたので参考リンクだけ貼っておきます。

FaaSとは?サーバレスの意味やPaaS・CaaS・IaaSとの違いを解説|ITトレンド
FaaS(Function as a Service)は、サーバレスでアプリケーション開発環境を提供するサービスのことです。PaaSやCaaS、IaaSなどのクラウドサービスと似ていますが、どんな違いがあるのでしょうか。FaaSの特徴やメリ...
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システムの企画

共通フレーム2013の企画プロセスより

「企画プロセスの目的は,経営・事業の目的,目標を達成するために必要なシステムに関係する要件の集合とシステム化の方針,及び,システムを実現するための実施計画を得ることである。」

共通フレーム2013の企画プロセス

要件定義

機能要件と非機能要件の違い。

機能要件:システムが提供すべき機能や操作に関する要件を指す。これには、ユーザーがシステムで行う操作や処理、データの収集や処理方法、パフォーマンス要件、そしてセキュリティ要件が含まれる。

非機能要件:システムの性能や品質に関する要件を指します。これには、システムの性能や応答時間、信頼性や可用性、使いやすさ、保守性、そして移植性などが含まれます。

調達

  1. 調達計画 (Procurement Planning):
    企業が製品やサービスの調達を計画する段階で、調達目標や戦略、スケジュール、予算などを決定します。調達計画は、ニーズの定義、ベンダーの選定基準、契約条件の検討などを含みます。
  2. 調達実施 (Procurement Execution):
    調達計画に基づいて、製品やサービスを実際に入手する段階です。ベンダーの選定や契約締結、製品やサービスの納入が含まれます。
  3. RFI (Request for Information):
    RFIは、企業が市場調査やベンダーの選定を目的として発行する文書です。
  4. RFP (Request for Proposal):
    RFPは、企業が具体的な製品やサービスの提案を求める文書です。
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経営戦略

目的は市場競争を勝ち抜くこと。

3つの基本戦略

M.E.ポーターの著書の中

  1. 高くても売れる戦略(品質向上、広告)
  2. 低価格でも利益が出る戦略(コストダウン、市場占有率)
  3. 分野を絞り込む戦略(マニア向け、ニッチ)

コアコンピタンス

他社には真似できない強み

M&A(合併と買収)

更なる成長のための外部資源の利用。相手企業の価値やリスクを調査することをデューデリジェンスという。

垂直統合はサプライヤーの買収、水平統合は競合他社の買収。

ブルーオーシャン戦略

競争のない未開拓市場に着目する。反対はレッドオーシャン。

アンゾフの成長マトリクス

企業の成長戦略を分析するためのツール

  1. 市場浸透戦略 (Market Penetration Strategy):
    既存の市場で既存の製品を積極的に販売する戦略です。
  2. 市場開発戦略 (Market Development Strategy):
    既存の製品を新しい市場に導入する戦略です。
  3. 製品開発戦略 (Product Development Strategy):
    新しい製品を既存の市場に導入する戦略です。
  4. 多角化戦略 (Diversification Strategy):
    新しい製品を新しい市場に導入する戦略です。

分析手法

SWOT分析

企業の内部外部の環境から、好影響・悪影響の要因を分析する手法。

強み、弱み、機会、脅威がわかる。(Strength, Weakness, Oppotunity, Threat)

PPM(Project Portfolio Management)

プロジェクトポートフォリオを可視化し、戦略的な意思決定を支援するためのツール。

市場成長率、市場占有率の大小で、問題児・花形・負け犬・金のなる木に分けて取るべき戦略を明らかにする。

バリューチェーン分析

企業活動のどこで付加価値がつけられるかを分析すること。

付加価値は主要活動の、購買→製造→出荷物流→マーケティング→サービスの5つから生み出される。

この流れをバリューチェーン(サプライチェーン)と呼ぶ。

PEST分析

企業に将来、影響を与えるであろう外部環境を分析する手段。分析は内部環境に偏りがちだが、これによって外部要因の漏れや見落としを防ぐ。政治、経済、社会、技術の点から見る。(Political, Economic, Social, Technological)

デルファイ法

「複数の専門家に未来を予測してもらう→専門家にフィードバック」という流れを繰り返す手法

マーケティング

基本戦略として4P、4Cが有名。

4Pは売り手の視点(Product, Price, Place, Promotion)。

4Cは顧客の視点(Customer value, Customer cost, Convenience, Communication)。

価格戦略

価格の変動が売上にどのように影響を与えるかを分析する。

価格弾性力=需要の変化率/価格の変化率

1より小さければ値上げで利益率を高める、大きければ値下げでシェアを拡大することが基本。

流通戦略: 

商品やサービスの効率的な流通を計画し、実施する戦略。販売チャネルや物流、在庫管理などを最適化して市場への供給を確保する。

プロモーション戦略: 

商品やサービスを宣伝・販促するための戦略。広告、セールスプロモーション、イベントなどを活用して消費者の関心を引き、購買意欲を促進する。

バイラルマーケティング: 

口コミや情報のネットワークを活用して、消費者間で広がる宣伝効果を狙うマーケティング手法。ユーザー自身がメッセージを拡散することで、広告効果を高める。

パーミッションマーケティング: 

消費者の同意を得て、広告や情報を提供するマーケティング手法。個人のプライバシーを尊重し、消費者のニーズに合ったコンテンツを提供することで関係を構築する。

カスタマーエクスペリエンス: 

顧客が商品やサービスを利用する中で得る全体的な感情や経験。購買からサポートまでの全プロセスにおいて、顧客の満足度や快適さを最大化することを重視する。

RFM分析

Recency(最終購入日)、Frequency(購入頻度)、Money(購入金額)の3つの要素を分析。

ビジネス目標

KGI(Key Goal Indicator、重要目標達成指数):

KGIは、組織やプロジェクトの主要な目標を測定するための指標。KGIは、組織の戦略的目標や長期的な目標を具体化し、成功の尺度として使用されます。「売上高〇〇%増」など

CSF(Critical Success Factor、臨界成功要因):

CSFは、組織やプロジェクトの成功に不可欠な要因を示す指標です。CSFは、組織の戦略的目標を達成するために必要な要素や条件を特定します。

KPI(Key Performance Indicator、主要業績指標):

KPIは、組織やプロジェクトの実施状況を測定するための指標です。KPIは、組織の目標やCSFに関連する具体的な数値や指標であり、組織が目標達成や成功を評価するために使用されます。

BSC(Balanced ScoreCard、バランススコアシート)

財務、顧客、業務プロセス、学習と成長、という4つの視点から業務を評価する。目に見えない経営資産の価値を適切に評価する。

技術戦略

技術のライフサイクル

  1. 技術の成果が明確ではない段階
  2. 技術が急激に発展する段階
  3. 技術が成熟し、発展が緩やかになる段階

キャズム

製品の購入者が広域に広がるために乗り越えないといけない壁のこと。キャズムを越えられなかったら、一般に普及することはなく撤退する。

イノベーション

新しい技術や価値の創出によって社会的に大きな効果をもたらす革新。

イノベーションのジレンマ

大企業ほど革新性を失ってしまうこと。

メイカームーブメント

個人のものづくりが、社会全体を変えるようなイノベーションにつながること。

リーンスタートアップ

無駄のない立ち上げのこと

APIエコノミー

各社がAPIを公開し、新たなサービスを安価に構築できること。

産学官連携

産学官連携は、産業界(企業)、学術界(大学や研究機関)、官公庁(政府機関)が連携し、相互に情報や技術を共有し、共同研究や人材育成などを行う取り組みです。産学官が協力してイノベーションを促進し、産業競争力の強化や地域の経済発展を支援します

TLO法

TLO法(Technology Licensing Office)は、大学や研究機関が研究成果を活用し、特許化や技術移転を通じて産業界と連携する機関です。研究成果の商業化や産学連携を促進し、イノベーションの活性化を支援します。

技術動向

  • テザリング
  • デジタルサイネージ
  • RFID(Radio Frequency IDentification)
  • スマートグリッド
  • スマートメーター
  • キャッシュレス決済
  • 暗号資産

ビジネスインダストリ

経営管理システムにはいろいろある。

CRM(Customer Relationship Management)

顧客情報を集約・分析し、顧客との関係を管理するためのツールです。営業、マーケティング、顧客サポートを統合し、顧客のニーズに合わせたサービス提供を実現する。

SFA(Sales Force Automation)

営業活動を効率化し、顧客情報やセールスプロセスを自動化するツール。営業プロセスの追跡、顧客接触の管理、売上予測などを支援し、売上成績の向上を図ります

SCM(Supply Chain Management)

生産から流通、在庫管理までの物流プロセスを統合・最適化し、生産性や効率性を向上させるシステムです。調達、生産、物流を効果的に管理し、顧客サービス向上に貢献します。

ERP(Enterprise Resource Planning、企業資源計画)

企業全体の業務を統合管理するシステムです。生産、販売、調達、財務などの情報を一元化し、効率化と意思決定の改善を支援します。

WMS(Warehouse Management System、倉庫管理システム)

倉庫内の在庫管理や物流を効率化するためのソフトウェアです。入出庫管理や在庫の追跡、ピッキングプロセスの最適化など、倉庫管理業務の総合的な管理。

TMS(Transportation Management System、輸配送管理システム)

物流や配送の効率を向上させるためのツールです。輸送計画、ルート最適化、輸送手配などを自動化し、コスト削減や納期遵守を実現します。

e-ビジネス

EC(Electronic Commerce、電子商取引)

電子情報を用いて商売すること。

X to Xで分類し、BはBusiness(企業)、CはConsumer(消費者)、GはGovernment(行政機関)。

ロングテール

売り上げは少ないが集めれば大きな売上になる幅広い商品群のこと。継続的な販売には必要。

エスクローサービス(決済の仲裁)

トラブルを避けるためにエスクロー事業者を仲介として商品や代金を授受すること

EDI(Electronic Data Interchange、電子データ交換)

ビジネス文書のデータを交換すること。EDI規約がある。

SET(Secure Electronic Transaction)

安全なオンライン取引を実現するプロトコルです。暗号化技術を使用し、信頼性の高い決済環境を提供します。

わからなかった単語

いつか調べておきます。

  • DFD
  • E-R図
  • UML

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